酸性体質を防ぎ、健康のままでいる条件は主に6つあるとされています。
健康的な生活をするための6つの秘訣
1 | 生活を楽しむ |
2 | 丈夫な胃腸 |
3 | アルカリ性食品の摂取 |
4 | カルシウムの摂取 |
5 | 運動と睡眠 |
6 | 害毒からの防衛 |
1.楽しい生活
健康な生活を送るために、第1の条件は愉快に楽しい生活をすることです。
人間の体調は精神的状態に大きく左右されます。
実験では、 実験用ウサギに胃液を採るゾンデを無理やり飲ませると、苦しがって暴れたそうです。
そして、その実験前後でカルシウムイオンを測定してみると、顕著な減少を示し、血液のpHは酸性に移行したそうです。
人間の場合には、もっと影響が大きい
このストレスによる変動の現象は、人間の場合はさらに変動が激しくなります。
喧嘩をすると興奮して顔が赤くなるのも酸性体質になった証拠であるし、親が死んだ時にショックで気分が悪くなるのも変動が激しいからなのです。
2.丈夫な胃腸
第2の条件は胃腸を丈夫にしておくことです。胃腸の丈夫な人に病なしとも言えます。
統計学的な調査でも、75歳以上の長寿社会はほとんど胃腸が丈夫であるそうです。
胃腸を丈夫するためにすること
- 腹八分目を心がける。
- 日本人は日本人体質に合った食生活をする(日本食)。
- 運動することを条件とし、体の中の胃腸も常に動かしていく。
日本人が古くから食べられていない食べ物を摂取することは、胃腸が驚いて働きを止め、胃腸障害を起こす原因になります。
カルシウム代謝から考察してみると、胃腸が丈夫であれば腸の中で大切な細菌が増加します。
胃腸で必要な細菌が増えると、アルカリ性へ
胃腸の細菌が増加すると、体がアルカローシス(アルカリ性)の状態になります。
アルカリ性になる要因は血清(けっせい)カルシウムイオンの増加、ビタミンKの増加です。
血液中の酸と塩基の均衡が乱れ、アルカリ性に傾いている状態のことを言います。
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3.アルカリ性食品の摂取
第3の条件はアルカリ性食品の摂取です。
バランスの良い食事をとるためには、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、水が必要となります。
食べ物の目安としてカルシウムとリンの比を、1対4の割合で摂取するのが望ましいといわれています。
リンは、体内のミネラルの一種です。ミネラルの中でカルシウムの次に多い栄養素です。
普通に食事をするだけでは、1対4の割合には届かない!
日本人の主食である白米はカルシウムとリンの比が1対30とされています。
そのための、海藻のような食品をよほど多く食べなければ1対4の比にはなかなか届きません。
どうしても酸性体質から逃れられなくなってしまいます。
麦飯などの一工夫を!
ひと工夫として、白米に麦飯、アワ、ヒエを混ぜると、1対30の比率が1対9ぐらいにさがることになります。
副食にアルカリ性食品を摂取することにより1対4となります。
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4.カルシウムの摂取
第4の条件はカルシウムの十分な摂取です。
日本人は積極的にカルシウムを取るために、心がけるべきなのです。
カルシウムのなるべく吸収の良いイオン化したカルシウム、言い換えればコロイドカルシウムがいいと言われています。
日本の地理的要因も影響しています
日本人は太平洋の孤島の火山地が多いところで生活してきました。
欧州のように、水成岩でできている土地の国民に比べて、一段とカルシウムの摂取量が少ないのは事実です。
そのために身長は日本人は低く、欧州人は高くなっています。
通常の食事でもカルシウムは少なめ
一般食品にも同じことが言えます。
英国の卵は日本の卵の2倍のカルシウム含有量です。
最近では食品添加物として清涼飲料水、ソーセージ、ガムなどにリンが使用されています。
せっかくのカルシウムがリンの排除に使われてしまう!
カルシウムは、リンと結びつきリンを排除しようとします。
ところが、このリン排除のためにカルシウムが使われると、血液中のカルシウムイオンが低下してますますアチドージス(酸性)になるため、骨折など骨の疾患が増えてきています。
アチドージスとは、血液中の酸と塩基の関係が酸優位の状態をいいます。酸性の状態と言えます。
5.運動と睡眠が大切
運動と睡眠が大切というのも健康で生活するための条件です。
運動と言っても手足を動かすばかりが運動ではありません。身体全体の動きが大切です。
手足を動かすことは大切なことですが、内臓も動かしていた方が健康になります。
胃が病気になる原因は食生活によるものですが、トリガーは胃袋の動きを止めてしまうような主食や副食を取るところです。
母乳が出るにもかかわらず、人工栄養にすると、乳を分泌する細胞が萎縮して、運動もしないためそこにガンを生じるようなことになります。
子宮も動かさないでおくと細胞が老化しやすくなり、ガンが生じることになります。
年を取れば全身を動かすように努力すべき
年を取ればとるほど、 全身を動かすように努力すべきです。
全身を動かせる行動とは
- ゴルフ
- ラジオ体操
- 散歩を欠かさずにある
普段の生活でも、ちょっとしたことからやれるようにすべきです。
運動と並んで大切なのが睡眠!
昔から、睡眠に勝る良薬は無しと言われています。
体を休ませること、アルカローシスにする方法の一つとしてよく眠ることは大切なポイントです。
大切なポイントは
- 早寝
- 早起き
気温や湿度など環境の影響が左右してくるので早く寝るのが大切となります。
最近の若い人たちは深夜族で、早朝眠ることが多いです。これではいくら睡眠をしてもよく休むことはできません。
6.害毒からの防衛
第6の条件は食品添加物、農薬、洗剤など害毒から身を守るということです。
添加物や農薬、洗剤などは石油、石炭からできていて、私どもの体には用のないものばかりです。
それにもかかわらず、あらゆる食品に入り込んできているのが実情です。
学校で児童の尿検査を始めたのも、食品添加物としてこれらの物質が入り込み、1日5~10グラムぐらいのこれらを食べているからです。
防腐剤や、殺菌料などの食品添加物が多くなり、1日に5~10グラムの添加物を体内に入れることになりました。
肝臓障害や腎臓病(じんぞうびょう)などの原因となります。