
寛解とは、完治とまではいかないけれど実質的にその症状がなくなったといえる状態のことをいいます。
寛解とは具体的に?

- 関節の腫れがない状態がしばらく継続している状態
- 関節の炎症や痛みがない状態がしばらく続いている状態
リウマチの予防で負担を減らしましょう!

しかしながら、リウマチの対策をすると症状改善のための負担が大きくなってしまいます。
一般的に、メトトレキサートという製剤を使うことでリウマチの進行を抑える対処となります。
リウマチの治療で発生する負担
- 通院のための労力
- 治療薬の費用(リウマチの薬は価格が高め)
- 精神的な負担
リウマチの発症を防ぐ、再燃を防ぐためにも、予防対策で防いでおきたいところです。

寛解と再燃について(Q&A形式)
リウマチと再燃
(質問)リウマチは、寛解⇒再燃はありますか?
10年ぐらい前に足首が腫れ、関節リウマチの治療をした結果、寛解と言われました。
しかし、最近になって2週間前くらいから左膝が腫れ、炎症反応も高くなりました。
抗生物質の点滴をしても下がりません。痛みもみ熱もあります。。
寛解と言われてもまた悪くなることはあるのですか?
(回答)関節リウマチが寛解してもまた悪くなる症状は、しばしば見られる経過です。
左膝の症状が関節リウマチが原因となるものか否かは診察してみなければわかりません。
一般的には関節リウマチ寛解しても、また悪くなるというのはしばしば見られる症状です。
関節リウマチ治療の目的は寛解を維持すること。
関節リウマチで、症状がほとんどない状態を寛解と呼びます。
寛解を達成して、その寛解の状態を維持していくことが関節リウマチ治療の目標となります。
しかし、なかには以下のような原因で寛解が維持できない場合もあります。
- 今まで聞いていた薬の効果が弱くなる。
- 関節リウマチ自体の炎症が強くなる。
「お答えします!リウマチ患者さんからの100の質問 リウマチ患者さんのQ&A 第2版」P14より
寛解と生活水準
(質問)寛解になったら、生活の質が維持できますか?
生物学的製剤とリウマトレックスを併用することにより、痛みが全くないという状態を1年以上維持し、5年経過しても関節の変形などが全く進行していない状態です。
寛解の状態を維持していければ、10年・20年のスパンで生活水準を維持することはできるのでしょうか。
(回答)特に問題がなければ、生活の質をそのまま保つことができます。
以下の場合、一般的には骨破壊は進まないと考えて良いと思います。
- 関節リウマチによる症状(関節の腫れや痛み)がない。
- 血液検査でも炎症反応( CRP や赤沈)が正常となっている状態が続いている。
ただし、注意点があります。
ぱっと見で関節の腫れがないように見えて、血液検査でも炎症反応が陰性であっても、最近発達した診断技術によって病変が確認されることがあります。
最新の治療とは例えば以下のような検査をいいます。
- 関節の超音波検査
- エコー検査
- MRI の画像検査
完全治療を目指す場合
リウマトレックスのやめて完全に治癒の状態を目指したい場合には、これらの画像検査も実施して関節リウマチの病変がないことを確認しましょう!
「お答えします!リウマチ患者さんからの100の質問 リウマチ患者さんのQ&A 第2版」P15より